ぐっちこんにちは、ぐっちです!
京都芸術大学の体験授業に参加したときの記事です。
今回は、2023年11月19日(日)に開催された「京都芸術大学 通信教育部 秋の1日体験入学(オンライン開催)」に参加したときの体験レポートをお届けします。
※今回の記事の内容は2年前の体験で学んだことを中心に載せています。過去の情報ではありますが、京都芸術大学 通信教育部では、「夏のオンライン1日体験入学」が現在実施中のため、なにかの参考になればと思います。
芸術大学の通信制には興味があるけど、「自宅でどうやって学習するの?」「どんな学科があるの?」「芸術教養学科って何を学ぶの?」という疑問を持っている方は多いと思います。
この記事では、実際に体験授業に参加して感じたこと、印象に残った学びの内容、そして芸術教養学科ならではのユニークな視点について詳しくご紹介します。
芸術教養学科の体験授業ってどんな内容?
担当された先生方
- 下村泰史 先生
- 岩元宏輔 先生
- 三木京志 先生
授業テーマ:「芸術教養のまなざしと方法」
今回の体験授業では、実際の教材「アネモメトリ」Webマガジン(#66~68「これからの図書空間」)を使って、芸術教養的な視点から社会や生活を見つめ直すことをテーマに進められました。
教材では、図書館や地域の文化施設をテーマにした記事を取り上げ、「空間の編集」「知の共有」「まちづくりとの関係性」など多角的な視点から読み解いていきます。
参加者もZoomのチャット機能を使って発言する機会が多く、ただ聞くだけではない“参加型授業”で、オンラインでも一体感を感じることができました。
芸術教養とは何か?
芸術教養学科は「アートを専門技術として学ぶ」のではなく、「芸術を教養として日常や社会にどう活かすか」を学ぶ学科です。
芸術教養学科のカリキュラム内容
・地域とアートの関係
・知識の編集と共有
・展示やメディアを通じた表現の手法
・社会課題にアプローチするアートの可能性
以下に私が授業を受けてメモした内容を記載します。
- 人間の創造的な営み全般を「芸術」として捉え直す
- ファイン・アート(芸術)ではなく、リベラル・アーツ(教養)
- 教養は一般常識ではなく技である。実践的に考える
- 限界芸術論:「芸術と生活の境界に位置する広大な領域、専門的芸術家によるのでなく、非専門的芸術家によって作られ大衆によって享受される芸術、それが「限界芸術」である。」(引用:限界芸術論 (ちくま学芸文庫))
- アーツマネジメント学:芸術営と芸営学。それはアーツマネジメントを支える両輪。芸術を仕事にすること。芸術を社会に意味ある活動として伝えること。アーティストの社会的地位の確立と持続可能な活動。アーツマネジメントはそれだけでなくワークショップにアウトリーチ、資金調達と鑑賞者開拓、非営利事業のマーケティング戦略や芸術団運営手法。すべてアーツマネジメントという活動であり、その理論である。 (引用:アーツマネジメント学 芸術の営みを支える理論と実践的展開 (文化とまちづくり叢書))
- “Think different”(シンク・ディファレント):「発想をかえる」「ものの見方をかえる」スティーブ・ジョブズ
- 場・物のデザイン(ソーシャルデザイン、コミュニティデザイン)を、考え方によってよりよくする
- 作家、作品として語られないものに注目する。
- 暮らしの中に芸術を生かす方法:普段の仕事で生かす。企画やコミュニケーションクリエイティブ思考。街づくりや文化芸術の教育普及。
- 自分の精神的アイデンティティや芸術的にライフスタイルの基盤を作る人を育てる。人生を面白くする!
- 伝統文化とデザイン思考を同時に学修することで、「モノの見方、感じ方」を変え、暮らしのなかに芸術を取り入れるとともに、それを活かす方法、すなわちデザイン思考を身につけることをめざす
つまり、画材や技法に特化するのではなく、「芸術的なまなざし」を育てていく学びなんです。
アネモメトリの記事から考える「図書館とまちづくり」
今回の授業で扱われた記事の一つが、「都城市立図書館(宮崎県)」の事例でした。
この図書館は、商業施設の跡地を活用して再設計されたもので、地域に開かれた“知の共有空間”として大きな注目を集めています。
芸術教養の「まなざし」と「方法」、特に「時間のデザイン」「空間のデザイン」「編集」「コミュニティ運営」について着目し、岩元先生がお話してくださいました。
以下に私が授業を受けてメモした内容を記載します。
都城市立図書館(宮崎県)の事例から学ぶ
1)モール跡地に移設された市立図書館
かつて商業の中心として賑わったショッピングモールだったが、郊外化がすすみ中心地が空洞化、衰退していった。
そこで、もともと市役所横にあった市立図書館をモール跡地に移設することになった。
モールの構造はそのままに、内装だけが図書館へとリデザインされた。
「商業施設の器に合わせて生まれた図書館であることは、この施設のアイデンティティであり、内容にも大きく影響を与えている。」
2)木片のインデックス
木製のラックにずらりと並ぶ木片には、背の部分にQRコードとキーワードが印刷されている。
スマホや備え付けのタブレットで読み取ることで、そのキーワードに関連付けられた書籍が分類を超えて表示される。
3)本ではなくニーズが先
利用者の多いキーワードは情報として管理され、利用者の要望を可視化することができる。
購入した本をいかに貸し出すか、ではなく、利用者のニーズを汲み取り本を購入する。
4)図書館から街づくり
簡易製本機を設置し、オリジナルの冊子制作に使う。
館長の井上さんは、もと宮崎県庁の職員として街づくりを行っていた。
図書館は本の貸し出しをする場所だけではなく、コミュニティスペースとしての役割も担っている。
5)図書館側、利用者側がともに成長していく
この図書館には基本的に禁止事項がない。
当初はスタッフからの反対もあったが、館長はルールではなくコミュニケーションを求めた。
「ダメだと言わないで、ダメな理由を説明してあげてください」
その結果、コミュニケーションが増え利用者のマナーも少しずつ向上した。
私の感想
モール跡地に図書館、という発想がまず面白いと思いました。だからこそ、新しい利用者だけでなく、その地に思い入れのある人が再び集いコミュニケーションの場になっているのだと感じました。
インデックス検索もいい!私は図書館のことはよく知らなくて「日本十進分類法」で並べられていることも知りませんでした。でも実際に図書館を利用しているときに、「今読んでいる本に関連する他の分類の本も読みたい!でもどこにあるんだろう?」なかなか見つけられない、ということは何度もありました。分類にとらわれず関連した本を一気に教えてもらえるのは図書館利用者として非常に助かると思いました。
ルールを作らない取り組みは本当に大変だろうな、と思いました。
ルールを決めてしまえば、「なんでダメなの?」と聞かれたとき「ルールだから」で終わらすことができます。でも当然、「なぜ?どういう意図でそのルールは作られたの?」まで聞かないと納得できないし反発心が増すことにもなるかもしれません。(学校教育の中でもあるあるですよね…校則など)
ルールがないということは、問題にぶつかるたびにお互い話し合って最適解を探っていく必要があります。そうすることでコミュニケーションは深まり、お互いが納得し気持ちよく過ごすことができるのだと思いました。
本当に時間がかかることだと思いますし、綺麗ごとばかりではないことも多いと思います。現場の方々の努力と、協力する利用者さんの努力を感じました。
図書館って街の中に当たり前にあって、あまり存在について考えたことがありませんでした。
でもあらためて思い返してみると、その時々の自分の状況にフィットしているな、と感じました。
子供の頃は親と近所の図書館に
学生時代は友達と近所の図書館に
子どもができてからは電車好きの息子と少し離れた図書館に
今は自分の勉強のために蔵書数や座席が多い大きい図書館に
私の生活に密着してました、図書館。
今はインターネットでなんでも調べられるし、本も電子書籍で読むことができます。
でもリアルな図書館では、思いもよらなかった本に出会えることもあるし、自分ではなかなか手が出せないような本を読むこともできます。
図書館ってやっぱいいよね、っていうのが私の感想でした。
通信制でもここまで学べる!体験授業を終えて感じたこと
私は2024年4月から通信制の大学に通っています。通信制大学に通う前は、「オンラインでどうやって授業を受けるのかな?」「どんな雰囲気なのかな?」という不安もありましたが、事前に体験授業を受けたことで、「オンラインでもこんなにしっかり学べるんだ!」と感動しました。
授業の進行もとてもスムーズで、先生方からの問いかけにチャットで答える参加型スタイルなので一方通行感もありません。ほかの受講者さんの意見を聞くこともでき、自分の考えが深まりました。
また、芸術教養学科の学生には年齢もバックグラウンドもさまざまな人がいて、学びの多様性が魅力的だと感じました。
学生時代、「作者の考えたことを答えなさい」っていう問題、私は意味がわかりませんでした。
わかるわけないー!と思ってました(笑)
昔テレビ番組で、作者ご本人が実際に国語の試験問題を解いて、「作者の考えを答えなさい」の問題を間違えていたのを見たことがあります。
「へー、そうなんだー。」っていうリアクションでした、作者の人も。
それなのに、試験では正解・不正解がつくなんて不思議ですよね。「それって問題作成者の考えですよね?」と思ってしまいます。
どのように読み解くかは自由だし、読む人によって変わるし、同じ人が読んでも状況が違ったらまた違う感じ方になるのではないかと思います。
そういう問題なら、「作者の考え」ではなく、書かれていることについて「自分はどう感じたか」「なぜそう感じたか」のほうが大事だと思うし、正解・不正解もないと思います。
芸術教養学科での学びも、「作者の考え」を答えるのではなく「プロジェクトの良いところ・悪いところ」を考えます。
ひとつの記事だけでわからなければ、他の文献も調べて比較検討し、自分の言葉でまとめる。そして、正解・不正解ではなくフィードバックをもらうことができます。
通信制大学でも他の学生のレポートを見られる機会もあるだろうし、他の人の「まなざし」を通して学ぶことで新しい発見ができ、新しい自分にも出会えるのではないかと思いました。。
京都芸術大学 通信教育部はこんな人におすすめ!
・通信制で自分のペースで学びたい人
・社会人でも学び直しをしたい人
・独学に限界を感じている人
・芸術を学びたいけど、専門的な制作はハードルが高いと感じている人



通信制大学は独学と違い、プロの先生方から体系的に学ぶことができます。
まとめ|「芸術教養学科」はアートと社会をつなぐ架け橋
京都芸術大学の芸術教養学科は、単なるアートの学びにとどまらず、「自分の生活」や「社会との接点」に気づきをもたらしてくれる学びです。
「芸術を教養として学ぶ」ことで、視点が広がり、人との関わり方や、仕事の取り組み方にも変化が生まれると感じました。
京都芸術大学 通信教育部では現在「夏のオンライン1日体験入学」実施中です!
体験授業は無料で、誰でも気軽に参加できるので、少しでも興味のある方はぜひ一度申し込んでみてください。まだ間に合いますよ!
👉 https://www.kyoto-art.ac.jp/t/briefing/1day-summer/

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